無職がテレビを捨てた理由
以下の2つの理由からテレビは捨てました。
- 思考が偏る(かたよる)
- 時間を失う
私なりの見解です。
それぞれ説明していきます。
目次
1. 思考が偏る
なぜ思考が偏るのか?
それはテレビでは「ニュースや報道の内容に偏り」があるからです。
事件や物事に対して「片側の見方」ばかりを流します。
実際には「反対側の見方」がたくさんあるにも関わらず、それはテレビには流れてきません。
すると「片側」だけを何度も見せられた視聴者は「それが実態だ」「それが全てだ」と思い込んでしまうということです。
結果、「反対側」に気付くことができないまま「思考が偏ってしまう」のです。
例えば今回のコロナウイルスです。
テレビで目にするのは
- 毎日毎日「感染者が何人」「死者が何人」と発表してコロナの危険性を強調
- クラスター、ソーシャルディスタンス、緊急事態宣言など馴染みのない言葉を使って「今までとは全く別物のウイルスだ」と特別感を演出し、不安を煽る
しかし、他のメディア(例えば本やYoutube)では
- 被害状況を見ても通常のインフルエンザと変わらない。恐れずぎ。
- そもそもコロナが死因ではない人もコロナ死者としてカウントされているので正確じゃない
- 「PCR陽性」は「コロナに感染した」ということではないのに「PCR陽性者」を「コロナ感染者」として報道するのは間違いである。
どうでしょう?
テレビで後者の情報は得られますか?
では、消費増が10%になった時も見てみましょう。
テレビでは
- 高齢者の増加で社会保障費が足りなくなることをひたすらに強調
- 日本の借金は1000兆円、一人あたりに直すと800万円になると不安を煽る
- 高齢化に巨額の借金、「増税はやむを得ないよね」という印象を与える
しかし、こちらも他のメディアでは
- 消費増税と同時に法人税が下げられているから、大企業が優遇され、個人の負担が増えただけ
- 増税した分は全額社会保障費に当てるという約束は守られていない
- 国が国民に対し借金をしているので、「国民一人あたりに直すといくらになる」という表現は不適切
さて、どう感じましたか?
テレビでは明らかに反対側(後者)の見方を目にすることは少ないと、私は感じました。
この状態で「偏りなく」公平に物事を見れるでしょうか?
両側の情報を知って、初めてそれができると思うのです。
決して「どちら側の情報が正しい」と言いたいのではありません。
片側の情報だけを徹底的に見せられると、どうしてもそれが全てだと思ってしまう。だから両側を知る必要がある。
ということです。
テレビを見ている限り、それは難しい、つまり「思考の偏り」も避けられないと感じました。
2. 時間を失う
なぜ「時間を失う」のか?
その理由は次の2つです。
- 内容が無駄に長い
- 「どうでもいい情報」を避けられない
内容が無駄に長い
簡単に言えば、10分あれば十分な内容を60分に引き伸ばしている、ということです。
例えば次のようなことです。
- CMを挟んで同じ内容を繰り返す。ひどい時には2度ではなく、何度も同じような内容を繰り返す。
- CMそれ自体が「多くて長い」し、飛ばすこともできない。
- 結論を言いそうで言わないまま付加的な情報で番組をもたせ、最後まで引っ張る。
このようにテレビにイライラさせられたことは皆さんもあるのではないでしょうか。
では、ここから得られたものとはいったい何でしょう?
最後に結論をようやく知れたという一瞬の「気持ち良さ」ではないでしょうか?
その気持ち良さも結論が大したことなければ「苛立ち」に変わってしまいます。
反対に失った物は何でしょう?
結論にたどり着くまでの余計な情報に費やした「貴重な時間」です。
私には「得たもの」よりも「失ったもの」の方が大きいとしか思えませんでした。
「どうでもいい情報」を避けられない
有名人、芸能人の事故とか不倫とか謝罪とか「どこで何をした」とかです。
自分の人生に何のプラスももたらさないですよね。
それでもテレビを付けるとどうしても見てしまいます。
テレビを付ける
↓
情報が目に入ってくる、耳に入ってくる
↓
そしていつの間にか興味をもって見ている
↓
そして見終わった後にふと気付く。 自分が見たものの「くだらなさ」に。
こんなことが私はよくありました。
知らなければ興味も何も沸き起こらないはずのものが、結果そうなってしまう。
であればやはり「最初からテレビを見ない」のが一番だと思いました。
ここでも失うのは、くだらない情報に費やした「貴重な時間」です。
3. 全く価値がない?
では全く価値がないのか?
これだけ言っておいてあれですが、私はそうは思いません。
「意味のある情報」も「面白い番組」もたくさんあると思います。
なので全ての人にとって有害だとも思いません。
内容を取捨選択して自分をコントロールしてテレビを見る、という態度が取れる人には価値のある物だと思います。
ただ、それが人間の性質からすると、すごく難しいことだと思うのです。
「今見ている情報が全てだと思わないように」
「偏った情報につられて思考も偏らないように」
「不要な情報は見ないように」
テレビを見ながらこれらを意識し続けることは、私にはできませんでした。
4. まとめ
「テレビのあり方がどうあるべき」なんて考えも毛頭ありません。
「今のあり方」が「テレビのあり方」であり、テレビとはこういうものなんだと思います。
あとは見る側がそれを選択するかです。
私は、見ない方が自分の身のためだと思い、見るのを辞めました。
そして、テレビは捨てました。