「部屋に物が多いと疲れる」その理由とは?

私は以前、家で読書、勉強、趣味などやりたいことに、全く集中できませんでした。

どういうわけか、家だと「集中できない」し「疲れる」のです。


なのでカフェ、図書館、公園などに行って、気分を変えながらやっていました。


それが今では、やりたいことは全部、家で集中してできます。

それは家で「疲れる」のは「物が多い」せいだと分かったからです。


目次

1. なぜ疲れるのか?

それは、部屋に物が多いと「会話」「選択」をし続けなきゃいけないからです。

どういうことか、それぞれ説明します。

会話をしなきゃいけない

部屋に物が多いと脳は休まりません。

常に何かを考え続けます。


なぜなら、「部屋の物たちが話しかけてくる」からです。


そして人はいちいちそれに「答えて」います。

つまり「物と会話している」のです。


えっ、もしかしてスピリチュアル的な話ですか?

いいえ、違います。


部屋の中を見渡してみてください。

こんな感じでモノから話しかけられませんか?



出しっぱなしの扇風機

扇風機:「おい、おれをいつまでここに置いとくの?」

私:「週末しまうから、それまで待っとれ」



テレビのリモコン

リモコン「面白い番組やってるよ!」

私「そう焦るなって、今付けるから」


どこかで買ったお土産の置物

置物「ホコリが溜まってきたんだけど…。そろそろ取ってくれない?」

私「どうせ取ってもまたすぐホコリ溜まるでしょ?また今度ね。」


数年着ていない服

服「最近全然着てくれないよね。寂しいな。」

私「いつかはわからないけど、また着るかもしれない。

もう少し眠ってて。」



賞味期限の過ぎた食品

食品「おれの賞味期限は1年前だぞ。自分で言うのもあれだけど…捨てたら?」

私「わかってるよ…、わかってるけど捨てるのはなんとなく…今じゃない。」



昔使っていた趣味の物

趣味の物「最近使ってないけど、オレ必要?」

私「う〜ん、どうしよう…。高かったし捨てることはできない。また時間ができたら使うよ。」


しまいきれないバッグ

バッグ「私も中にしまってもらえないかしら?」

私「ごめんよ。マジでもう場所ないんだって。そこで我慢してくれ。」


読まれず放置された本

本「いつ読むの?今でしょ!…何回言わすねん。」

私「今はムリ。他にやることあるから。」



どうですか?

確かに「会話しているな」って気がしませんか?


つまり、人は「物から思考を始める」ということです。


何か物が視界に入ってくると、それをきっかけに思考を始めてしまうのです。

その「思考」のことを「会話」と表現しました。


一つ一つはささいなことですが、その数が膨大なために脳は着実に疲労していきます。

そして当然部屋の中に物が多いほど、この「会話」の数も増えていきます。


だから「物が多い」と「なんだか疲れる」のです。

選択をしなきゃいけない

物が多いと選択の回数も増えます。


例えば衣服が分かりやすいでしょう。

「今日はどの服がいいかな?」
「今日はどのバッグを使おうかな?」
「この服に合うのはどのネクタイかな?」
「どの靴にしようかな?」 


選ぶのって疲れませんか?

何かを選択するたびに脳は消耗していきます。


そして、選択肢が多ければ多いほど思考を巡らす範囲も広くなり、より大きなエネルギーを使います。

何かを「選ぶ」というのは思っている以上にエネルギーを使うのです。


しかし、この消費社会では、たくさん所有することが理想であるかのように、選択肢が多いほど幸福であるかのように、働きかけます。

そんなイメージを植え付けられ、人は自然に「物」を増やし、「選択肢」を増やし続けます。


結果、「選択」に追われる日々を過ごすのです。

自分で自分を疲れさせにいっているようなものです。

2. 無意識にやっている

おそらく、この「会話と選択」の大半は、頭の中で「無意識に」やっています。

日常で自分が「今、会話している」「今、選択している」という意識なんて持たないですよね?


だから、疲労やストレスの原因がこんなところにあるとは、なかなか思わないでしょう。

そして「無意識で繰り返される無限の会話と選択」が「なんとなく疲れる」という症状で現れるのだと思います。


「なんだかわからないけど、なんとなく疲れる」


それはおそらく「部屋に物が多い」のが一因であると私は考えています。

3. 解決策は

ではどうすればいいのか?

そう、「物を捨てる」ことです。


家の中は思っている以上に、不要なもの無駄なもので溢れています。

それらを部屋から減らしていくことです。


物が多い限り、物と会話をし、選択をし続けます。

結果、脳は常にフル回転で、ずっと疲れたままです。

せっかく部屋で休みたいのに、休めません。


片付けて部屋がすっきりすると「なんか気持ちいい」ですよね?

きれいに整ったホテルの部屋も「なんか気持ちいい」ですよね?


その「なんか気持ちいい」理由は何か。

それは、物と会話しなくていい、選択しなくていい、そういうことだと思います。

4. 最後に

私は家の物を3分の1にしました。

3分の2を捨てたのです。


そして今思うことは、「二度と物が多かった頃に戻りたくない」ということです。

それぐらい部屋で過ごすのが「気持ちいい」です。


ただ「物を捨てる」のが難しいのもすごく分かります。


「今まで物を増やす一方だったけど、減らすのも悪くなさそうだな」

そんな風に少しでも思っていただけたなら幸いです。


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